こんにちは、ぽこぱぱです。
お金は大切ですが人を狂わせることもある
危険なものでもありますね。
今回取り上げるのは20年前に起きた
「久留米看護師保険金殺人事件」の
主犯の吉田純子元死刑囚です。
看護師4人が保険金目当てに男性2人を
殺害したこの事件。その主犯格だった
吉田純子の経歴や今現在などについて
見ていきたいと思います。
目次
久留米看護師保険金殺人事件の経緯![]()
犯人は看護学校の同期4人 吉田のマインドコントロール
久留米看護師連続保険金殺人事件とは
2002年に発覚した女性看護師4人による
保険金目当ての連続殺人事件です。
犯行を行ったのは吉田純子、堤美由紀、
石井ヒト美、池上和子で、この4人は
全員同じ看護学校に通っていました。
看護学校を卒業して8年がたった後、
主犯の吉田純子は堤由紀子と連絡を
とるようになり、親密になっていきます。
当時堤は不倫をしており、それを知った
吉田純子はそこにつけ込みます。
吉田純子は自分の背後に架空の「先生」を
でっち上げ、トラブル解決を依頼するという
名目で堤から金を詐取しました。
吉田は堤の時とほぼ同じような手口で
池上や石井にも近づいており、 夫婦関係に
悩んでいた池上、人間関係で悩んでいた
石井に対して「先生」を使って解決した
ふりをする形でお金を搾取していきました。
第一の被害者:池上和子の夫・平田栄治
吉田は池上に、自分の夫が自分と子供を
殺そうと計画していると思い込ませます。
夫の女性関係のトラブルを解決していた
吉田を池上は信用してしまいました。
4人は当初、睡眠薬とカリウムを飲ませて
殺害しようとしましたが、うまく行かず、
路線を変更し、カリウムを注射し殺害する
計画を立てました。
1998年1月21日に1度は実行を試みるも
失敗してしまいます。それでも1月23日に
サイド計画を実行。睡眠薬で眠っていた
被害者にカリウムと空気を注射し、
被害者は死亡しました。
保険金約3500万円が妻であった池上に
支払われましたが、そのほとんどは吉田が
池上から搾取してしまいました。さらに、
その後池上は自分の子供を養護施設に預け、
吉田宅で暮らすことになりました。
マインドコントロールで共犯者たちを
思うままに使っていくというのは
北九州監禁殺人事件の緒方純子達と
似ていますね。
第二の被害者:石井ヒト美の夫・久門 剛
第二の被害者は石井ヒトミの夫でした。
一人目同様、吉田は石井に嘘のトラブルを
信じ込ませ、金銭で解決するために
保険金が必要だと思い込ませます。
第二の殺人の手口も第一の殺人同様
睡眠薬で眠らせたところでの犯行でした。
お酒をチューブを使って胃に流し込み、
急性アルコール中毒による殺害を試みます。
しかし、それでは死亡しなかったため
吉田は空気注射を指示。その後被害者は
容態が急変し、死亡することになります。
この場合も保険金3300万円が石井に
支払われ、退職金などもありましたが
ほぼ吉田の手に渡りました。
保険金などは金遣いの荒い吉田の
生活費などに使われ、殺人を実行した
本人達にはほとんど入ってくることはなく
ただ浪費されていきました。
事件の発覚・逮捕
吉田のマインドコントロールによって
吉田を信じ、殺人の共犯にまでなった
3人でしたが、思わぬところから事件が
発覚していきます。
2001年に石井が警察に吉田からの
脅迫を相談したことによるものでした。
というのも、石井は堤の母親の
殺人未遂の実行犯を指示された上に、
子供を手放すよう言われたことで、
精神的に参っていたのです。
夫の殺人については露見を恐れたのか
最初は話しませんでしたが、警察による
捜査が進み、石井も自供することになります。
2002年4月17日、吉田と堤は詐欺で、
池上は石井への脅迫で、 石井は夫殺害の
容疑で逮捕されました。 捜査の中では
吉田主導による事件が明らかになりました。
逮捕された時、吉田は久留米市内にある
高級マンションの最上階に住んでおり、
他の3人を従わせていました。
吉田純子(よしだじゅんこ)の生い立ち・Wiki経歴・プロフィール
- 名前:吉田純子(よしだじゅんこ)
- 生年月日:1959年7月10日
- 出身:福岡県
- 学歴:看護学校
久留米看護師保険金殺人事件主犯格の
吉田純子元死刑囚。福岡出身で、
父親は自衛官をしており、母は専業主婦、
兄弟は弟が一人いました。在日朝鮮人との
噂もありますが明らかではありません。
昔から虚言癖のあった吉田元死刑囚。
高校に通っていたときから言葉巧みに
お金をだまし取るのがうまく、
友人が妊娠したという嘘をついて
カンパを集める詐欺を行っていました。
その後、聖マリア看護専門学校へ入学し、
共犯者だった3人と出会いました。
当時から吉田はグループのリーダー的な
存在でした。
1981年に6歳年上の男性と結婚をしますが
吉田は夫婦で夫の祖母の養子になります。
これは夫の祖母の遺産相続をする狙いで、
お金に対する執着が伺えます。
その後、3人の娘を出産し、1990年には
夫の祖母が亡くなり、計画通り遺産を
相続することになります。1992年には
夫と別居し、堤と親密になっていきました。
吉田純子と娘の今現在は?
吉田純子は逮捕後、事件の主犯格として
裁判を受けます。二審判決直前には
「主犯格」とされたことを否定し、
「もちつもたれつだった」との趣旨の
手記をマスコミに出しています。
2010年に最高裁で死刑判決が下り、
福岡拘置所に収監されました。
再審請求を行っていましたが、
2016年3月25日に死刑が執行されました。
最後まで吉田から反省や謝罪の言葉は
ありませんでした。
吉田には3人の娘がいました。
1983年産まれの長女「紀子」
1987年産まれの次女「エリ」
1989年産まれの三女「さやか」
親子の仲は決していいものではなかった
ようです。長女に至っては計画段階では
ありましたが、殺害される恐れもありました。
それでも長女は母親の保釈を求めて活動を
していたようです。
ちなみに堤美由紀は無期懲役、
石井ヒト美は懲役17年の判決が下りました。
池上和子は判決前に拘置所で子宮ガンで
病死しています。
重大事件関連記事
本ブログ内でまとめた重大事件に関する
関連記事をご紹介します。
北九州監禁殺人事件の緒方純子
松山ホステス殺人事件の福田和子
国松警察庁長官狙撃事件
滋賀銀行9億円横領事件
つなぎ融資の女王 山辺節子