こんにちは、ぽこぱぱです。
「赤字経営」嫌な言葉ですね。
働いているところがそうだと
不安で仕方ありません。
今回取り上げるのは20年以上も
赤字続きの食堂を経営されている
田村はつゑ(たむらはつえ)さんに
ついてです。
「はっちゃんショップ」という食堂を
されている田村さん。なぜ赤字の
食堂をされているのか、どんな方なのか
いろいろと見ていきたいと思います。
目次
田村はつゑ(たむらはつえ)の経歴・プロフィール
- 名前:田村はつゑ
- 生年月日:1935年9月12日
- 年齢:82歳
- 出身:群馬県桐生市
- 職業:はっちゃんショップ経営
食堂「はっちゃんショップ」の
田村はつゑさん。なかなか厳しい人生を
歩まれていたようです。
お父さんの留吉さんは機織り機の修理、
お母さんのサダさんは機屋で仕事を
していました。3歳の頃に近くの川が
氾濫して家がなくなってしまいます。
さらに、1941年に太平洋戦争が始まり
お父さんの留吉さんが徴兵されました。
お父さんは幸運にも戻ってこれましたが
お母さんは病に倒れ、32歳で亡くなります。
これだけでも大変でしたが、母の死から
1年も経たないうちにお父さんは
昔からの浮気相手だった女性を
継母として家に入れました。
田村はつえの父親と継母は毒親?
継母から疎まれていた田村さんは
学校に行くことも出来ず、働くことを
強要されます。畑仕事や子守など、
まだ子供だった田村さんですが、
大変な思いをされました。
奉公先に出され、そこでも学校には
通わせてもらえず、学校側が掛け合っても
子守をしながらの授業は難しく、
田村さんは学校に通うことを諦めました。
お父さんと継母はそんな田村さんの
働きに感謝するどころか、給金を
前借りしていくなどひどいことをして、
子供時代に味わえる楽しみなどはなく、
今も読み書きはひらがなのみだとか。
田村はつえの結婚と夢
その後も父親は働く先で給金を前借り
することを続け、17歳の時にでも
月に使えるのは200円のみでした。
田村さんはこのお金で映画を見ることを
楽しみとしており、映画がきっかけで
田村昇三さんと出会い、1957年に
結婚され、3人の子供を授かりました。
結婚後も両親は金の無心に来続け、
自分の家庭と両親のために田村さんは
パートを2,3個掛け持ちしたそうです。
当然ながら家計は厳しく、服はいつも
同じもので同僚にも馬鹿にされました。
それでも田村さんが頑張ったのには
一つの夢があったからです。
両親の搾取により学校に行けず、
修学旅行に行けなかった田村さん。
その修学旅行にいつか行きたいと
必死で働いたんだとか。
15年間かけて300万円を貯め、ようやく
57歳の時に日本一周の旅に出かけました。
最初は反対した旦那さんや子供たちから
選別ももらい、数十年遅れの修学旅行を
田村さんは楽しみました。
田村はつえの「はっちゃんショップ」とは?始めたきっかけは?
日本一周旅行から帰ってきて数年後、
田村さんはそれまで働いてきた会社を
退職されます。大変な思いをしてきた
のでのんびり過ごすと思いきや、
新たな大変な挑戦を始めます。
日本一周で多くの人に助けてもらった
経験から「人に良くしてあげたい」
という気持ちから食堂を始めたのです。
それも
- 500円で食べ放題
- おかずの残りが少ない場合は300円
- 小学生以下の子供は無料
というよく分からない営業体系の食堂
「はっちゃんショップ」を始めました。
どう考えてもお客さんが来れば来るほど
赤字になる経営方針です。当初は県外の
お客さんは無料にしていたりと
狂気の沙汰のようにも思えますね。
それでも小さい頃に親や奉公先で
意地悪されたりしたことや、大人の
修学旅行の時に親切にしてもらった
経験から、人にはうんとよくしてやる、
そんな思いで続けているようです。
田村はつえの「はっちゃんショップ」の場所や
驚異のコスパで話題に上がることもある
田村さんの「はっちゃんショップ」は
群馬県の桐生市にあります。
はっちゃんショップ
- 住所:群馬県桐生市相生町2-1024-3
- 電話番号:0277-52-8346
- 営業時間:11:30~売切れ次第終了
- 定休日:日曜日・祝日
メニューは日替わりで田村さん手作りの
料理が大皿で置かれたものを取っていく
ビュッフェ形式となっています。
口コミでも美味しいと評判ですし、
なによりもどんどん料理が出てくる
食べ放題なのでコスパ最強といわれ、
開店時には行列もできるほど。
赤字は年金で補填するというもはや
滅私・無私という言葉がぴったりな
田村さんの「はっちゃんショップ」は
今後もこの営業スタイルを続けていき、
沢山の人の心とお腹を満たすことでしょう。
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