こんにちは、ぽこぱぱです。
先天性の病気、というのは本人もそうですが
親にとっても辛いものです。
私もちょっとした目の病気を持っていますが
親はそれに負い目をもっているようで。
こちらとしては気にしなく良いんですけどね。
さて、今回ご紹介するのはブラジルで先天的に
生活に極めて深刻な影響を及ぼす重い症状を
持って生まれてきた少女メリッサです。
生まれながらにアゴに大きなコブを持った
少女の悲劇と現在を見ていきましょう。
メリッサ・デルガド・ブラーガの経歴・プロフィール
ブラジル、サンパウロに家族と暮らす女の子
メリッサ・デルガド・ブラーガちゃん。
2014年に両親はメリッサちゃんのアゴのコブに
気づき病院に連れていきました。
検査の結果、顎骨腫瘍というもので、
良性の腫瘍と判断されました。
癌のリスクはないものの、あまりにも大きな
腫瘍はその他の健康問題を引き起こします。
3歳になってもなお腫瘍は成長を続け、
とうとうメリッサちゃんは食べることも
ままならなくなってしまいました。
2.5kgにもなるコブは成長が早く、
血液が行き届かない部分も出てきたり、
全身の血の巡りを悪くし、動くことも
出来なくなってきて免疫系も低下しました。
ご両親はなんとか治療をしたいと考えますが
原因あ対処法はよく分からず。。。
ブラジルではメリッサちゃんに必要な
治療や措置を行える医療機関はありませんでした。
また、治療出来たとしても莫大な費用がかります。
そこで、ご両親はSNSを使って救いを求めました。
ヘルプ・メリッサ(Ajudem a Melyssa)を通じて救いの手が
ご両親はFacebook上で
Ajudem a Melyssa(ヘルプ・メリッサ)
というページを作り、メリッサちゃんについての
情報を公開、広く救いの手を求めました。
その後、ご両親の想いは奇跡的に届きます。
アメリカのセルソ・パルミエリ医師が
ニュースをチェックした時にたまたま
ヘルプメリッサのページを見たのです。
ブラジル出身のセルソ・パルミエリ医師は
同僚に連絡を取り、メリッサに救いの手を
差し伸べることが出来ないか相談しました。
相談されたガリ医師もその意志に賛同。
メリッサをアメリカで治療する手配を始めます。
メリッサだけでなく、ご両親も呼び、
身体的・精神的ケアも考えた体制が作られます。
懸念されていた費用についてもルイジアナ州にある
「Willis-Knighton Health System」が
治療費・渡航費・滞在費の全てをカバーすると
してくれました。
突然の奇跡的な申し出にメリッサのご両親は
喜ぶ一方で、不安もありました。
しかし、一刻も早く愛娘の苦しみを取り除きたい
そんな思いを胸にアメリカに行きます。
メリッサの腫瘍摘出手術
アメリカで診察を行い、改めて症状は
相当に進行しているとされました。
腫瘍は大きく成長し、メリッサちゃんの
歯や顎も影響を受けています。
あまりに大きく蝕んだ腫瘍の摘出は
成功率は高くないという見込みでした。
手術当日、8時間に渡る大手術の末に
手術は成功。医師たちは2.5キロにも
なろうかという腫瘍を切除しました。
手術前にあったあの大きなコブの姿はなく、
メリッサちゃんの人生は大きく変わろうと
しています。
右耳から顎を通り、左耳付近までの
大きな傷を負いましたが、
メリッサちゃんの顔は普通の大きさに
なっていました。
嬉しそうな笑顔にこちらも嬉しくなりますね。
あまりにも成長した腫瘍の影響は現在も
顎の骨や歯などといった部分に関係した
部分に残ってはいますが、現在では
メリッサちゃんは笑うことも食べることも
出来るようになったのです。
メリッサ・デルガド・ブラーガの今後は?
メリッサちゃんは順調に回復していますが
まだ完治したとはいえません。
腫瘍が再び形成されないように、
今後も幾つもの手術が予定されています。
治療にかかる費用は高額ですが、
NGO等の非営利団体からの支援もあり、
今後の治療に活かされていきます。
まとめ
重大な症状を持ちながらも、両親のめげない姿勢と
数多くの心ある救いの手によってメリッサちゃんは
腫瘍の苦しみから解き放たれつつあります。
SNSが無ければメリッサちゃんは今頃、
命を腫瘍に奪われていたかもしれません。
負の部分も持っていますが、SNSにはこのように
人を救う大きな力も有るんですね。
こちらはメリッサちゃんの物語の動画です。
同じく手術によってツリーマンを克服した
アブル・バジャンダルさんの記事はこちら