大きな組織は腐敗しやすいものです。
オリンパスに勤める濱田正晴さんは
「秘密は厳守され不利益を受けない」という
会社の規定を信じて内部通報を行いました。
ところがその上司に身元が明かされ、
左遷された上にパワハラを受けることに。
濱田さんは周りの協力を得て会社と上司を
裁判に訴えたんだとか。
今回は、そんな濱田正晴さんが行った
内部告発や裁判の現状についてなど
色々と見ていきたいと思います。
目次
濱田正晴(はまだまさはる)のWiki経歴・プロフィール
- 名前:濱田正晴
- 生年月日:1960年
- 出身:岡山県
- 学歴:国立津山工業高等専門学校機械工学科
- 職歴:日立電子株式会社、オリンパス光学工業株式会社
兵庫県生まれの濱田正晴さん。
国立津山工業高専機械工学科を卒業後
日立電子株式会社に入社しました。
その後、1985年1月から中途採用で
オリンパスに入社しています。
浜田正晴のオリンパスの内部通報内容は?
2007年には超音波非破壊検査システムの
営業チームリーダーだった濱田さんですが
上司が重要顧客の特殊鋼会社から社員を
引き抜こうとしていることを知りました。
これは不正競争防止法違反の疑いがあり
会社の信用を損ねる可能性があると判断し
コンプライアンス室に内部通報しました。
会社側は適切な対応を行わないどころか
内部通報への回答書を社内メールで
送信した際に上司と人事部長にまで送り
内部通報の事実と通報者を漏洩しました。
濱田正晴は内部通報漏洩後に左遷・パワハラをされる
「秘密は厳守され、不利益を受けない」
という社内規定を信じた濱田さんでしたが
内部通報を行った事実が漏洩してしまい、
上司に睨まれてしまった濱田さんは、
「部長付」という閑職に左遷されます。
度重なる配置転換を命じられたり、
無意味な仕事を強要されたり、
「特別面談」と称して、密室で上司に
恫喝されたりとパワハラの雨嵐でした。
社長に直訴しても、まずは産業医の
診断を求められます。これは濱田さんを
「ノイローゼ患者」に上手く仕立てて、
休職を画策したものだったとか。
オリンパスと上司を提訴へ
そんな組織的報復を受け続ける中、
濱田さんは家族や同僚の協力を得て
2008年に社員のまま、会社と上司を相手に
配置転換命令の無効と損害賠償請求の
提訴を行いました。
第一審では権利乱用はなかったと判断し
請求を棄却されましたが、第二審の
東京高裁で逆転勝訴し、会社と上司に
配置転換の取り消しと220万円の賠償が命じられました。
会社を再提訴・和解へ
判決後に濱田さんは経験が生かせる職務を
希望しましたが、会社側は子会社への
転籍を打診するなど、処遇は改善されず
再び会社を提訴することになりました。
職位の回復や2600万円の賠償等を求めた
その訴訟は2016年2月18日に東京地裁で
和解が成立しています。
主な和解内容は
- 会社が浜田さんに1100万円を支払う
- 濱田さんの今後の処遇について、不当な取り扱いをしないことを約束する
- 内部通報者を適切に保護する
- 和解内容を社内公表し、そのことを社長メッセージで全社員に伝える
といったものです。
この長期に渡る濱田さんの戦いは
「オリンパスの闇と闘い続けて」という
書籍にもなっており、濱田さんご自身が
こちらは書かれています。
濱田さんが会社と戦いながらも
社員として会社をやめなかったのは
オリンパスを愛していたからだとか。
これだけされてよく愛せるなぁ、と
素直に思ってしまいますね。
濱田正晴の戦いが11月25日の逆転人生「現役社員が語る!内部通報の悪夢 上司たちとの1000日戦争」で特集
そんな濱田さんの長い長い戦いを
NHKが特集します。11月25日の
「逆転人生」で内部通報や裁判の経緯を
ご本人がお話されるようです。
こちらも注目ですね。
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