
こんにちは、ぽこぱぱです。
TBSのバラエティ班、特に冒険系の
はっちゃけぶりは凄いですね。
6月13日放送の「水トク!」では
「立入禁止の向こう側!ココから先は人間NG」
として日本の最新技術で危険地帯を
潜入調査します。
今回はその番組で取り上げられた
ルーマニアの「汚染村ジャマナ」について
見ていきたいと思います。
ルーマニアの汚染村「ジャマナ」の危険湖(血の湖)の理由は?【写真あり】
世界中で問題になっている環境汚染。
そのなかでも最悪クラスの環境汚染が
されている地域の一つとして
ルーマニアの村、ジャマナがあります。
ルーマニアの北西部に位置するジャマナ。
ここはかつて独裁者のチャウシェスクが
強引な政策を行った結果、国民を虐げ、
この地域でも環境汚染が深刻化し、
ゴーストタウンになった場所です。
ちなみに「世界の廃墟図鑑」という
本にも載っています。
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このジャマナには真っ赤な湖があります。
血の湖といっても良いような赤色ですが
これは工業排水により一つの村が湖の底に
沈んでしまったんだとか。写真を見ても
分かりますが教会が沈んでいますね。
なんでも、近くの銅の採掘現場から
汚染水が垂れ流されてできたようで、
銅だけでなく有毒物質が入っているため
非常に危険な湖となっています。
元々は1000人以上が住む村だった
ジャマナはもともとは1000人以上の
住民が住む村でした。ところが、
ルシアポエーニ鉱床が開発され、
1980年代から銅の生産が始まります。
そして、その生産を前に政府は村人達に
立ち退きを強いました。自然・環境や
国民よりも銅の生産、国力強化を
優先したということでしょうね。
銅の採掘・精製の際に出る産業廃棄物や
汚染水なども、コストを抑えるために、
垂れ流しにした結果、ジャマナの危険湖が
生まれたと考えられます。
銅は赤っぽいですし、銅自体も体に
摂取すれば毒となります。そして、
それを精製処理する際には危険物も
使いますので、あの赤い「血の湖」は
独裁者の遺産というだけでなく、
実際的な害のあるものになっています。
ちなみに同番組で出てきた危険スポットの
マルム火山についての記事はこちら
チャウシェスクとは?
- 名前:ニコラエ・チャウシェスク
- 生年月日:1918年1月26日 - 1989年12月25日
ジャマナの危険湖の原因となった
ルーマニアの独裁者チャウシェスク。
悪名高い独裁者として有名ですね。
ルーマニアの政治家で初代大統領にも
なった人物です。
1960年代から80年代にかけての
24年間に渡り、ルーマニア共産党政権の
頂点に立つ独裁者として君臨しました。
人口増加のために中絶の禁止を
行うなどしたことが有名ですが、
出口戦略がなかったために多くの孤児が
生まれ、「チャウシェスクの落とし子」
と呼ばれ社会問題にもなりました。
結局チャウシェスクは国を繁栄させる
ことはできず、ルーマニア革命により失脚。
政権は崩壊し、1989年に革命軍によって
公開の銃殺刑となりました。