こんにちは、ぽこぱぱです。
「害獣」という言葉があります。
実際には人間から見て害のあるものなだけで
「害獣」なんてものは存在しないんですけど、
そこは仕方ないですね。「雑草」と似た発想かな。
そんな害獣、自体は深刻で畑や田んぼの
作物を荒らし、生活に支障が出る農家さんも
いるとか。動物愛護とか言っている余裕は
その人達にはないですよね。
今回取り上げるのはそんな害獣を捕まえる
猟師の古田洋隆(ふるたひろたか)さんです。
プロの罠師という古田さん、自作の罠で
捕まえた鹿のジビエは絶品なんだとか。
一体どんな方なのでしょうか。
目次
古田洋隆(ふるたひろたか)の経歴・プロフィール

http://www.sankei.com
- 名前:古田洋隆(ふるたひろたか)
- 生年月日:1955年
- 年齢:62歳
- 出身:三重県津市
古田さんはお祖父さんの代から3代続く
猟師で、30代の頃にお父さんと一緒に
罠猟を始めました。40代からは狩猟で
生計を立てているプロの狩猟家です。
古田さんの住む三重県津市の美杉町近辺は
害獣の被害が多く、特に鹿が多いとのこと。
畑や田んぼの作物、お茶の新芽などを
食べ荒らすそうで、市の委託により年間で
多い時には500頭以上も駆除しているとか。
古田さんの狩猟の特徴は銃や檻などは使用せず
罠を使うことです。罠を使う理由は獲物を極力
傷つけないためです。銃を使うと絶命してしまい
血抜きが出来ず、檻を使うと中で暴れて檻に
ぶつかり、痛めてしまうためです。
「害獣といえども命をもらうからには、無駄に
せずおいしく食べてもらいたい」と思い、
罠の方法や独自の罠を考案し、「罠師」を
自称し、生きた状態で罠で捕まえ、血抜き、
解体を行うことで最高のジビエを生み出します。
古田洋隆の狩猟方法や発明した罠は?
30代から罠猟を父親と始めた古田さん。
その時既に有った市販の罠では満足せず
試行錯誤を重ねた結果バネ式の独自の罠を
考案。10年かけて改良し、高い知能を持つ
サルも捕まえられるようになりました。
罠を仕掛ける場所の選定が非常に重要で
どんな山でも地図を見るように幅10~20
センチしかない獣道が分かるそうです。
どの方向から来て左右どちらの足を着くか
なども計算して罠を配置します。
鹿や猪の行動特性も把握しており、小枝や
小石を避け、柔らかい土や落ち葉の上を歩く
習性を利用し、あえて小石など起き、罠に
誘導したりもするんだとか。
山や動物を熟知し、足跡を見ただけで
その鹿がいつ生まれたのか、雄なのか雌なのかが
分かってしまいます。それほどの慧眼が
あるので年間数百頭もの害獣を仕留められる
のでしょうね。
古田洋隆の捌いたジビエは絶品!衛生的で臭みのない肉が人気
古田さんの罠猟では生きた状態で獲物を
捕獲できます。銃で獲物を仕留めると、
絶命した獣には体内に大量の血が残り、
どんなに調理しても獣臭さや生臭さが残ります。
ですが、古田さんは生きた状態で捕まえ、
そのまま血抜きを行い、血を抜き切ります。
そうすること臭みがなく柔らかい最高の
ジビエが出荷できるのです。
また、衛生管理も素晴らしく、自宅隣の
解体施設で獣肉を解体するのですが
病院の手術室のように衛生管理を行うことで
これ以上ない衛生的な状態の肉になります。
捉える技術も、血抜き解体の技術も世界一。
一日に出荷できる量は1頭もしくは2頭ですが
常に全国の料理人が入手を望んでいるのが
古田さんのジビエなのです。
古田洋隆の娘、古田愛も罠師デビュー!次代を育成

出典:https://www.facebook.com/
祖父の時代から父親、古田さんを3代続く
狩猟の仕事ですが、古田さんの次女の愛さん
が4代目の罠師となるようです。
2016年から猟を始め、2017年に結婚予定の
男性と罠の免許を取るんだとか。罠免許の
試験は年4回あります。受験資格は18歳以上
ということだとか。
古田さんも次の世代の育成や技術の継承を
課題と考えており、自分に肩を並べ、
超えていくものが現れる必要があると
考えています。
そのためには技術の伝承を行う体制が必要で
これを伝えていかないと、害獣被害の対策も
進みませんし、最高のジビエを入手する方法も
耐えてしまいますね。4代目の愛さんと
その旦那様の肩にはその未来が乗っかっている
と言っても過言ではないでしょう。
古田洋隆の収入・年収は?ジビエはどこで食べられる?
次世代に継いでいくには収入確保も大きな
課題です。市からの委託で害獣駆除を行うと
それに応じたお金がもらえますので、
こちらが収入源ですね。
また、最高のジビエを生み出し卸しているので
こちらも古田さんの大きな収入になるでしょう。
猟師の収入は一般に安定はしていませんが、
古田さんのようになると4桁クラスには
なっていそうな気もします。
ただ害獣駆除をするだけでなく、獣肉を
売っていることも大きいでしょう。
ちなみに古田さんは「スピリッツ」という
獣肉販売店のオーナーでもあります。
電話番号:059-275-0353(要予約)
その肉の人気は高く、全国の高級レストランに
供給しており、海外からの要望もあるとか。
地元三重県の津市のミュゼボンヴィヴァンという
お店で古田さんのジビエを食べられるようですが
いつもあるとは限りませんので、行ってみて
あれば食べてみたいですね。
まとめ
日本一、いや世界一の罠師といってもいい
狩猟家の古田洋隆さんについて、その経歴や
猟の手法、道具やさばいたお肉など
色々と見てきました。
- 祖父の代からの猟師で3代目
- 30代から父親と猟を始める
- 40代で罠師で生計を立てる
- バネ式の罠を考案。10年かけて改良した
- 獣道や動物の行動を把握して罠を仕掛ける
- 動物の習性を利用して罠に誘導することも
- 獲った肉はジビエとして高い評価
- 高品質の理由は生きたまま罠による捕獲と血抜き
- 自宅横に解体場も作り、衛生的に解体している
- 娘は2人以上
- 次女の古田愛さんが4代目罠師への道をスタート
様々な要素があって伝説の罠師と
呼ばれるようになったんですね。
若い世代に技術や知識を伝承して
その狩猟をどんどん高めていって
欲しいものですね。
ちなみに6月14日放送の
「おたすけJAPAN」という番組で
安藤美姫さんとタイのブラックデビルと
呼ばれているミズオオトカゲを
捕まえに行くんだとか。
海外でもその狩猟の技術を駆使して
タイの人を助けてあげて欲しいですね。